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ベルギービールの歴史は、新しい資料の発見や、語り継がれた逸話との出会いを待って、気分も新たに変えて認めたい。尊敬して止まない司馬遼太郎氏に肖って、”・・・街道を行く。”第二弾はE40。これは、自動車専用高速道路である為、”街道”と言うには些か憚られる。Bruxellesの フランダース門(仏: Porte de Flandre ポフトゥ・ドゥ・フランドル, 蘭: Vlaamse Poort フラームス・ポールトゥ)を出て、N9 Steenweg op Gent スティーンウェグ・オップ・ヘントゥ が正に街道である。所が、略平行してその高速 E40 が造られた為、風情は N9 にあるものの利便性で圧倒的に優位な N40 を使うことが多い。これは、只小生一人の事では無いだろう。余談ながら、ベルギーで最初の高速道路は N40 であるそうで、しかもそれは約50年前の万博直前の事らしい。それが今では、近隣諸国に通じる道は勿論、主要都市にも網目状に繋がっている。更に、その完成度は高く、小生の感想では、欧州随一である。又、街路灯が、日が暮れ暗くなると道を照らし、例えばドイツの暗いアウトバーンからベルギーへ入ると、その明るさに驚き、安堵する。又、アルデンヌ(仏; Ardennne)のウネッた地をドライヴすると、坂の上り下りで表情を変える、起伏に沿った灯りの列に目を奪われる事も暫しである。所が、その灯りを賄っているのが原子力発電で、小生の知る限りの情報では、国民一人当りの発電使用量は、ベルギーがスウェーデンに次いで二位だったが、スウェーデンが脱原発宣言を掲げている今、ベルギーが一位だろう。人工衛星から確認出来る地球上のモノの上位は、昼間は中国の万里の長城で、夜間はベルギーの高速道路の灯りだ、との事。彼の国の個人住宅では、電気代金は高い、複雑な心境である。
by ceresteaks
| 2005-12-07 12:42
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