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管理室の女性の言うと通り、15分もすると痛痒いのも少しは治まったらしく、マルタが何やら話しかけてくる。他愛の無い彼女の最近の身近な出来事等であるが、彼女の口から発せられると、子供向け絵本の朗読の様で、心和み聞入ってしまう。以前、英語や仏語等に、日本語の様に明確な女言葉、男言葉は無いと聞かされた。確かに、日本での大學の仏語授業でも、ベルギーでの仏会話学校の授業でも、その手の話題は無かったと思う。しかし、話しの調子、言い回し、形容詞や副詞の選び方に女性らしさが出ると思える。現に、マルタのそれは充分に女性的で、可愛い。私はと言うと、ベルギーに来て、仕事上の会話は私にとって仏語より長く学習しただけ語彙の多い、従って誤解が少ないであろう英語を使う事が多かった。個人的な会話は、その多くを女性と費やしていた為、どうも女性的に傾いた。飲み屋で『カワイイ!』と囃されたり、オカマに間違えられ髭の巨体の紳士に抱きすくめられたりした。やはり、女言葉は存在する。
そろそろ屋外へ出よう、とマルタの手を引き、件の女性に感謝の気持ちを何度も伝え、扉を押し開けた。この時期のベルギーは、日が長い。夜の10時過ぎ迄明るい。そんな気楽さもあって、城郭内の庭をそぞろ歩き、南側の城壁の近くまで来た。塀の外がよく見渡せる小高い場所から、平らながら、僅かな起伏が感じられる大地を、そこに正確な測量でもした様に一直線に、しかも同じ高さで並ぶ木々が、そのパノラマにアクセントを与えるのを観止めながら眺めた。Lamoraal van Egmont エグモントゥ伯爵もこの風景の先に、迫り来るスペイン軍を想像し、心眼で見たのだろうか。この地は、パヨッテンラントゥ(蘭:Pajottenland, 仏:Payottenland)。自然醗酵ビールLambic ランビック(仏)/ Lambik,Lambiek ランビック、ランビーク(蘭)を育む、優しい地域である。 ボア・セレスト 港区赤坂2-13-21 清川ビルB1 Tel/Fax:03-3588-6292 E-mail: cereste@m2.pbc.ne.jp
by ceresteaks
| 2007-10-18 11:00
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